2011年10月号 『RSウィルス』

【 RSウイルスとは 】

冬になると毎年流行するかぜなどの感染症。
その原因となるウイルスは数百種にも及ぶといわれています。
中でも乳幼児が最も感染しやすいのがRSウイルスです。
その感染力は、ほとんどの子どもが2歳までに一度はRSウイルスに感染するといわれているほどです。
何度も感染をおこしますが、2歳以上では鼻かぜ程度で済むことが多いです。
しかし、6ヶ月未満の赤ちゃんでは重症化しやすく、細気管支炎や肺炎などを起こして、入院が必要なことも多く、注意が必要です。
RSウイルス感染によるかぜは、1年中見られますが、特に秋から春(10月~4月)頃に流行します。

【RSウイルスに感染すると 】

大人がRSウイルスに感染しても、軽い鼻かぜ程度でおさまることがほとんどです。赤ちゃんが感染した場合も、通常は38~39度の発熱や鼻水、せきなど普通のかぜの症状が出て、8~15日くらいで治ります。ところが症状が悪化すると、細気管支炎や肺炎を引き起こすこともあります。はじめてRSウイルスに感染した乳幼児の25~40%に細気管支炎・肺炎の兆候が見られ、0.5~2%の乳幼児が呼吸困難などにより入院しています。入院が必要となるお子さんの大部分は、生後6ヵ月未満の赤ちゃんです。早産児は、早く産まれてきた分、ママから受け取る抗体も少なく、また呼吸器の機能が未発達なため、重症化する危険性が高くなります。生まれつき呼吸器に病気を持っている赤ちゃんも、同様に注意が必要です。

大人がRSウイルスに感染しても、軽い鼻かぜ程度でおさまることがほとんどです。
赤ちゃんが感染した場合も、通常は38~39度の発熱や鼻水、せきなど普通のかぜの症状が出て、8~15日くらいで治ります。
ところが症状が悪化すると、細気管支炎や肺炎を引き起こすこともあります。
はじめてRSウイルスに感染した乳幼児の25~40%に細気管支炎・肺炎の兆候が見られ、0.5~2%の乳幼児が呼吸困難などにより入院しています。
入院が必要となるお子さんの大部分は、生後6ヵ月未満の赤ちゃんです。
早産児は、早く産まれてきた分、ママから受け取る抗体も少なく、また呼吸器の機能が未発達なため、重症化する危険性が高くなります。
生まれつき呼吸器に病気を持っている赤ちゃんも、同様に注意が必要です。

〈上気道炎(初期症状)〉
 ●鼻水
 ●せき(嘔吐を伴うこともある)
 ●喉の痛みや腫れ
 ●発熱
〈下気道炎(症状が進むと・・・)〉
 ●呼吸が浅く、呼吸数が増える
 ●呼吸がゼイゼイする
 ●鼻で息をするようになる
 ●哺乳が出来なくなる
〈注意が必要な赤ちゃん〉
 ○早産で生まれた赤ちゃん
 ○慢性の肺疾患のある赤ちゃん
 ○先天性心疾患のある赤ちゃん
 ○生後6ヶ月未満の赤ちゃん

【こんな症状を見逃さないで 】

○38度以上の熱がある
○呼吸が浅く、呼吸数が1分間に60回近くになる
○ゼイゼイするせきが続く
○たんが詰まる
○発症後、数時間で急激にぐったりする以上の項目に1つでも当てはまったら、早めに医療機関を受診しましょう。

【RSウイルス感染症の予防 】

RSウイルスも、他のかぜのウイルスと同じようにせき、くしゃみ、鼻水、痰などの飛沫や接触によって感染します。
RSウイルスは非常に感染力が強く、ウイルスがおもちゃなどに付着してから4~7時間は感染力を持っているといいます。
そのため、できるだけ赤ちゃんがウイルスに感染しないよう、ご家族全員で協力して予防しましょう。

1.日ごろから外出の後や調理・食事の前、鼻をかんだ後などは石鹸でよく手を洗いましょう。
 外出の後はうがいも心がけるようにしてください。
2.かぜの流行期には、小さな赤ちゃんを人ごみの中につれて行かないようにしましょう。
3.かぜをひいている人は、マスクをつけて唾液や鼻水が飛び散らないように気をつけましょう。
4.家庭内にかぜをひいている人がいるときは、赤ちゃんが触ったり口に入れるものはアルコールティッシュなどでこまめに消毒しましょう。
5.家庭内のかぜをひいている人は、たとえ軽くても油断せずに、手洗いや消毒を徹底しましょう。