2013年9月号 『帯状疱疹について』

「帯状疱疹」ってどんな病気?

身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状に現れる病気です。
この症状に由来して「帯状疱疹」という病名が付けられました。

「帯状疱疹」と「水ぼうそう」の関係は?

「帯状疱疹」は身体の中に潜んでいたヘルペスウイルスの一種の水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。水ぼうそうにかかったことのある人なら、だれでも帯状疱疹になる可能性があります。
というのは、はじめてこのウイルスに感染したときは「水ぼうそう」として発症し、「水ぼうそう」が治っても、このウイルスは体内の神経節に潜んでいます。

 

「帯状疱疹」の発症するときは?

加齢やストレス、過労などが引き金になって、水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫力が低下すると、潜んでいたこのウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到着し「帯状疱疹」として発症します。
帯状疱疹は60歳代を中心に50歳代~70歳代に多くみられる病気ですが、過労やストレスが引き金となり若い人に発症することもあります。
帯状疱疹の発症部位は、一般に体の左右どちらか一方の神経に沿って帯状にあらわれるのが特徴で、胸から背中にかけて多くみられ、全体の半数以上が上半身に発症します。
症状は、赤い斑点・水ぶくれ・ただれ・痛みなどがあり、ピリピリするような痛みが持続するやっかいな後遺症もあります。

「帯状疱疹」の治療方法は?

医師の診断により治療開始となりますが、基本の治療は「抗ヘルペスウイルス薬」と呼ばれるお薬での治療開始となります。また、痛み、しびれ等の後遺症が残ることもあり、きちんと改善するまで 症状に合った内服薬の治療が必要です。

誰に相談したら良いのか?

「私は帯状疱疹かもしれない?」と思ったら、かかりつけのお医者さんに相談してみてはいかがでしょう。
「帯状疱疹」の受診は早期であればあるほど、症状を軽くするとともに、合併症ややっかいな後遺症のリスクを減らすことができます。「帯状疱疹かな?」と思ったら早めの受診をおすすめします。