2013年11月号 『長引く「咳」「痰(たん)」はご用心』
風邪の季節になりました
風邪にはいろいろな症状があり、「熱」・「痰がらみ」・「ノドのいたみ」・「鼻水・鼻づまり」などあり短期間に治るのが特徴です。
しかし、「咳」・「痰」が長引いたら注意が必要です。もしかしたら、風邪ではないかもしれません。
びまん性汎細気管支炎かも?
びまん性汎細気管支炎は、「咳」や「痰」がよく出て、「黄色~緑色の痰」が増加し階段や坂道で息切れを感じるようになります。
このびまん性汎細気管支炎は、男女差はほとんどなく40歳台~50歳台をピークとして若年者から高齢者まで各年代層にわたり日本では1万4千人位の患者さんがいると推測されています。
このような症状がでていませんか?
タバコを吸っていてたらCOPDかも?
COPDは慢性閉塞性肺疾患とよばれ、タバコを吸っている方に多く、「咳」や「痰」がなかなか止まらず階段を上ると息苦しく、長引く風邪様症状が特徴です。
このCOPDは40歳以上の男性の方に多く、日本では530万人以上の患者さんがいると言われますが治療を受けているのはそのうち5%にも満たないそうです。
WHOでは、死亡原因の第4位にあげられていて、とてもやっかいな病気です。
このような症状がでていませんか?
これらの治療薬は?
びまん性汎細気管支炎はマクロライド系抗生物質を長期に服用すると、症状が改善します。
また、COPDはまず禁煙をして、お薬を使った治療や、呼吸のリハビリテーション、栄養療法在宅酸素療法などを組み合わせた治療で症状が改善します。
まとめ
「咳」や「痰」が長引く症状の病気は、結核を含めて他にもあり、気になる方はかかりつけのお医者さんに相談してみてはいかがでしょう。
当薬局では、各種マクロライド系抗生物質やCOPDのお薬をご用意して、症状改善のお手伝いをさせていただきます。