12月1月合併号 『インフルエンザ治療薬はどうして効果があるのか?』
インフルエンザ治療薬の話題(竹取物語風)
インフルエンザの季節がまたやってきました。
そこで今回は、「インフルエンザ治療薬はどうして効果があるのか?」のお話をインフルエンザを『イン姫』、そして、インフルエンザ治療薬を『手錠の鍵穴をふさぐ薬』に例えて、インフルエンザに効果があるのかを、説明しましょう。
インフルエンザのウイルスは、ウイルス自体では増殖(仲間を増やすこと)ができないため、人体の細胞を利用し、その細胞の中で増殖して、また、他のヒトへ感染するために、その増殖したウイルスは人体の細胞を離れて行きます。
ここで、このインフルエンザ治療薬を服用すると、どうなるかを「竹取物語風」にしてみました。
竹取物語風「愛の手錠とカギの話(子離れできない親の話)」
昔むかしあるところに、どこへ行くのも一緒のラブラブな爺婆夫婦がいました。
ある日の事、爺婆夫婦が竹取りをしていると、ピカピカと光る竹を見つけました。
・・・という場面からです。
爺婆夫婦 | おやまあ、こんなところにピカピカ光る竹がある、どれ切ってみるか。 【すると、中からかわいい女の赤ちゃんが出てきました】 おやおや、かわいい子だねー。よし、この子を「イン姫」と名付けて、私たちが親として立派に育てて(増殖させて)あげよう。 【月日がながれ、イン姫は大きくいっぱいになりました】 |
イン姫 | お父様・お母様、私たちは親離れをして、広い世間に出る時が参りました。 いままで、私たちを育てて(増殖させて)くれてありがとうございました。 |
爺婆夫婦 | 行かないでおくれ。 【「えい」と爺婆夫婦は、自分たちの腕とイン姫たちの腕に手錠をかけてしまった】 |
イン姫 | お父様・お母様、わらわは手錠のカギを持っているのでございます。 「カチャ」。じゃ、さようなら。 【イン姫たちは広い世間へ出て行ってしまいました】 |
という具合に通常はなるのですが、しかしインフルエンザ治療薬を使用しておくと・・・。
※イン姫たちが親離れしようとするところから
爺婆夫婦 | 行かないでおくれ。 【「えい」っと爺婆夫婦は、自分たちの腕とイン姫たちの腕に手錠をかけてしまった】 |
イン姫 | お父様・お母様、わらわは手錠のカギを持っているのでございます。 「カチャ」「カチャ」「カチャ」、あれっ?手錠のカギ穴になにか付いていて、手錠がはずれない。 |
爺婆夫婦 | 私たちが、手錠のカギ穴に『手錠の鍵穴をふさぐ薬』を付けておいたのさ。 これでイン姫たちはわたし達から離れられないんだよ。 |
イン姫 | 広い世間へ行きたいよー。 |
爺婆夫婦 | わたし達は離れたくない、死ぬまでイン姫と一緒だよ。 【その後、イン姫たちは世間に出ずに、一生爺婆夫婦と暮らしました】 |
というわけで、『インフルエンザ治療薬』により、増殖したインフルエンザは他のヒトへの感染ができなくなり、最終的に消滅してしまいます。
出演 | イン姫=インフルエンザ爺婆夫婦=ウイルスを増殖させる人体 |
まとめ
今回は、お薬の効き方の話題でしたが、当薬局では、各種『インフルエンザ治療薬』を準備して、症状改善のお手伝いをさせていただきます。