2014年6月号 『食後の糖吸収を抑制する糖尿病薬について』

はじめに

今回も糖尿病薬の話題で、20年位前から発売された食後の糖吸収を抑制する内服薬で、「αグルコシダーゼ阻害剤」のはなしです。先月の血糖を尿から出してしまう薬の前に、体内に糖分が入るのを抑制しようという発想のくすりなのです。

現在の糖尿病治療薬は

現在の糖尿病治療薬は、血糖を低下させる「インスリン」の注射薬、インスリンの分泌を促進させる内服薬、インスリンの抵抗を改善させる内服薬,食後の糖吸収を抑制する内服薬、そして、先月にお話しした、腎臓に働きかけて体内の余分な血糖を尿から排泄する薬等があります。

食後の糖吸収を抑制する内服薬

今回の話題は食後の糖吸収を抑制する内服薬についてです。このくすりは「αグルコシダーゼ阻害剤」と呼ばれています。 ここで、この「αグルコシダーゼ阻害剤」の働きの説明になります。  一般的に、食事で摂ったでんぷんなどの炭水化物は、体内の酵素により段階的に分解され、最終的にはブドウ糖となり血中に取り込まれます。  しかし、「αグルコシダーゼ阻害剤」を服用しますと、炭水化物が体内の酵素により段階的に分解される最後の過程の、αグルコシダーゼという酵素の働きをジャマして、ブドウ糖が血中に取り込まれるのを阻止、または遅延させる薬です。 発売されたばかりの、血糖を尿から出してしまう薬との併用は、今後期待されるところですが、従来からの糖尿病薬と併用され、日本では年間200万人以上の患者さんが服用していると考えられます。

今回の話題は食後の糖吸収を抑制する内服薬についてです。このくすりは「αグルコシダーゼ阻害剤」と呼ばれています。 ここで、この「αグルコシダーゼ阻害剤」の働きの説明になります。  一般的に、食事で摂ったでんぷんなどの炭水化物は、体内の酵素により段階的に分解され、最終的にはブドウ糖となり血中に取り込まれます。  しかし、「αグルコシダーゼ阻害剤」を服用しますと、炭水化物が体内の酵素により段階的に分解される最後の過程の、αグルコシダーゼという酵素の働きをジャマして、ブドウ糖が血中に取り込まれるのを阻止、または遅延させる薬です。 発売されたばかりの、血糖を尿から出してしまう薬との併用は、今後期待されるところですが、従来からの糖尿病薬と併用され、日本では年間200万人以上の患者さんが服用していると考えられます。

この薬のわかりやすい副作用は

この、αグルコシダーゼ阻害剤は、「オナラが多くなる」・「お腹が張る」等のわかりやすい副作用があります。 これは、この薬の働きで腸内に未消化の炭水化物が腸内細菌で分解され、ガス等が発生してしまうからです。しかし、この副作用も飲み続けると軽減されると言われています。 その他、低血糖の報告もありますので、いつもより調子が悪いと思ったら、医師や薬剤師にご相談ください。

この、αグルコシダーゼ阻害剤は、「オナラが多くなる」・「お腹が張る」等のわかりやすい副作用があります。 これは、この薬の働きで腸内に未消化の炭水化物が腸内細菌で分解され、ガス等が発生してしまうからです。しかし、この副作用も飲み続けると軽減されると言われています。 その他、低血糖の報告もありますので、いつもより調子が悪いと思ったら、医師や薬剤師にご相談ください。

サプリとの注意は

特に注意していただきたいサプリに、「豆鼓(とうち)エキス」や「難消化性デキストリン」があります。 豆鼓とは、大豆を蒸して麹で発酵させた食品で、京都の大徳寺納豆・一休寺納豆、そして浜松の大福寺浜納豆と類似した伝統食品の一つです。サプリの豆鼓エキスは、含有量は不明ですがαグルコシダーゼの働きを抑える事もあり、糖尿病治療を受けている方は摂らない方が良いでしょう。 また、トクホ等の原料で「難消化性デキストリン」を使用している物も、糖質の吸収を遅らせるので、糖尿病治療を受けている方は避けたほうがよろしいかと思います。

特に注意していただきたいサプリに、「豆鼓(とうち)エキス」や「難消化性デキストリン」があります。 豆鼓とは、大豆を蒸して麹で発酵させた食品で、京都の大徳寺納豆・一休寺納豆、そして浜松の大福寺浜納豆と類似した伝統食品の一つです。サプリの豆鼓エキスは、含有量は不明ですがαグルコシダーゼの働きを抑える事もあり、糖尿病治療を受けている方は摂らない方が良いでしょう。 また、トクホ等の原料で「難消化性デキストリン」を使用している物も、糖質の吸収を遅らせるので、糖尿病治療を受けている方は避けたほうがよろしいかと思います。

まとめ

食後の糖吸収を抑制する薬「αグルコシダーゼ阻害剤」は、別名を「食後過血糖改善剤」とも呼ばれ、糖尿病治療の、いわば名わき役として糖尿病の治療に貢献しています。 当薬局も、ジェネリック薬品も含め、各種食後過血糖改善薬や糖尿病薬を取り揃えて、医療の名わき役を目指しておりますのでご利用ください。