2015年2月号 『便秘と下剤について』
便秘とは
便秘とは、排便の回数や排便量などの減少した状態で、一般に良く知られています。
便秘を起こす原因は、運動不足・食習慣など生活習慣によるものや、病気によるもの、服用している薬が原因など様々あります。
便秘の改善策は
生活習慣を改善しても便秘が改善しない時は
食生活の欧米化や高齢者の増加が原因で大腸癌によって便秘になっていたり、糖尿病や脳血管障害など病気で便秘になっていることもあります。
また、現在服用している薬でも便秘になっていることもあります。
生活習慣を改善しても便秘が改善しない時は、かかりつけ医等に受診をおすすめします。
下剤について
かかりつけ医等の診断により便秘の治療に、下剤が処方されることがあります。
下剤は大きく分けて「機械的下剤」「刺激性下剤」「その他の下剤」がありますので、それぞれの薬の代表的なものを以下に記します。
機械的下剤とは
腸管内に水分を移行させ、腸管内容を軟化増大させ、その刺激により便通促進効果を現す塩類下剤や、 多量の水分を含んで膨張して便通促進効果を現す膨張性下剤などがあります。
刺激性下剤とは
服用により、直接大腸を刺激するなどして、排便を促す大腸刺激性下剤や、直腸内で炭酸ガスを発生して直腸を刺激し排便を促す坐薬などがあります。
その他の下剤とは
服用で腸運動亢進により間接的に下剤の効果を現すものや、服用で小腸や大腸などで吸水性を示し、腸管内容を増加させ下剤の効果を現すもの、そして漢方薬等があります。