日本で一番多い関節痛は、変形性関節症です。膝で起こる頻度が高く、年齢が高くなるほど男性よりも女性に多く発現します。
体重増加などの何らかの理由により関節に負担がかかることで軟骨が傷つき、さらに軟骨成分も減少し、軟骨がクッションの役割をできなくなるからと考えられています。はじめは、関節に負荷がかかった時に痛みを生じ、安静にしていれば治まります。しかし、症状が進行すると、炎症を起こし、関節に関節液がたまったりします。安静にしていても痛む、歩けば歩くほど痛みが増すなどの場合は症状が進行している可能性がありますので、早めに医療機関に受診しましょう。
治療としては運動療法や薬物療法があります。お薬は、消炎鎮痛成分が含まれている飲み薬・貼り薬や塗り薬、関節内に直接注入するヒアルロン酸などがあります。
またOTC薬品やサプリメントでは、軟骨成分であるコンドロイチンやグルコサミンなどが含まれた多くの製品が販売されていますが、使用する前に主治医に相談するようにしましょう。
なお、激しい痛みと高熱がある場合は、インフルエンザ・関節リウマチや他の関節炎が疑われますので、早急に医療機関に受診してください。