2013年7月号 『塩分のとり過ぎに注意~外食で気を付けたいポイント~』
栄養かわら版 平成25年7月号塩分のとり過ぎに注意~外食で気を付けたいポイント~
塩は人間の体にとって、なくてはならないものです。血液や体液には、一定の塩分が必要だからです
一日の塩分摂取量の目標
(日本人の食事摂取基準2010)
成人男性=9.0未満
成人女性=7.5g未満)
高血圧の人は6g未満!
ところが実際、日本人は一日に塩分を約11-13g摂っていると言われます。(欧米は8-10g)これは、日本には昔から「味噌・しょうゆ」や、「漬物・干物」等の保存食のように、食塩を多く使う食文化があるから、と考えられます。更に、加工食品の普及と外食の増加も原因に あげられるようです。
今回は、減塩のために、外食の時に気を付けたいポイントをご紹介します。
- 塩分など栄養成分表示があるお店を選ぶ
- しょうゆ、たれ、ソース等の調味料は控えめに
外食はもともと塩分が高め。まずは一口食べて、物足りないなら、調味料を使うようにしましょう。
- 調味料は「かける」より「つける」
調味料は小皿にとり、つけて食べるほうが、少量で濃い味が楽しめます。
- 単品物は避け、いろいろな素材を使ったメニューを選ぶそして、塩分が多いものは残す
カレー、丼、ラーメンなどの単品物より、いろいろな素材を使ったメニューのほうが、自分で塩分の調整ができます。
漬物・佃煮、練り製品、汁物、麺類の汁、魚の塩焼きの皮、みそ煮のたれ、ハンバーグの ソース等は塩分が多いので、残しましょう。



「カツ丼(塩分約4.5g)」をトンカツ定食に代えて、
自分で塩分を調整してみましょう!


「トンカツ定食(塩分約4.4g)」の、
・みそ汁は具だけ食べ、汁を残す→塩分約1.0g減
・漬物を残す→塩分約1.3g減
・ソースをかけず、レモン汁で食べる→塩分約0.3g減…塩分を約2.6g分、減らして食べることができます!

おすすめ減塩レシピ
ゆで豚のにんにくソース
豚肉はビタミンBが豊富で、暑さに疲れた体を回復させてくれます。薬味、香辛料をたっぷり 使って味にアクセントを。減塩しょうゆも活用しましょう。
材料(1人分)
豚もも肉(薄切り) | 80g |
白菜 | 100g |
にら | 30g |
にんにくソース(長ネギ) | 10g |
(にんにく) | 1/2かけ |
(減塩しょうゆ) | 小さじ2/3 |
(酢) | 小さじ1 |
(さとう) | 小さじ1/2 |
ねぎ・しょうが | 分量外 |

- 長ネギとにんにくはみじん切りにしてソースの材料とあわせる。
- なべに湯をわかし、白菜とにらはゆがいて、食べやすい大きさに切る。
- ②の湯に分量外のぶつ切りにしたねぎと、しょうがの薄切りをいれて煮立て、豚肉を1枚ずつゆで、水けを切って食べやすく切る。
- 器に②と③を盛りつけ、ソースをかける。
かぶの甘酢づけ
塩分が気になる漬物も、自分で作れば塩分量がわかって安心。
材料(1人分)
かぶ | 1/4個 |
かぶの葉 | 1/4個分 |
甘酢 (酢) | 小さじ1/2 |
(砂糖) | 小さじ1/2 |
(塩) | 少々 |
(とうがらし(乾)) | 1/4本 |

かぶは、皮をむいて縦半分に切ってから薄切りにし、葉は2cmの長さに切る。塩(分量外)と少量の水をかけて軽くもみ、しんなりするまでおく。
甘酢を作り、さっと洗って水気を絞った①に加え味をなじませる。
他にも減塩レシピをお知りになりたい方は…
http://e-shokuji.kowa-souyaku.co.jp/summer/recipe/recipe_01.htm