2015年5月号 『高齢者の嚥下障害』
高齢者の嚥下障害

嚥下障害とは?
食べること、飲み込むことの障害のことで、「上手く食べられない、飲み込めない」状態をいいます。
「飲み込み」は高度な動きで、目で食べ物を見ることから始まり、胃に食べ物が送り込まれるまで、約30種の筋肉がタイミングよく働いています。
高齢者の場合、加齢に伴い、食べたり飲み込んだりする筋力が衰え、「食べ物を口の中で飲み込みやすい状態にできない」、「舌で口からのどへ食べ物を送り込めない」等が起こりやすくなります。
窒息の危険の他、誤って飲み込んだものと一緒に細菌が肺に入ると、肺炎を起こすことがあります。(誤嚥性肺炎)また食事がきちんと取れなくなるので、脱水・低栄養の原因にもなります。
嚥下障害を疑う主な症状・・・その人によって様々です

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…などなど |
嚥下障害を防ぐには?

● 飲み込む力をつけよう!
- 腹式呼吸で腹筋を鍛えましょう。
- 背筋を伸ばして座り、背筋を鍛えましょう。
- 歌を歌う、ハーモニカ演奏などもトレーニングになります。
- 食事の前にストレッチをして、飲み込む筋肉をほぐしましょう。
『首を回す、肩を上げ下げする、口を閉じて頬をふくらませたり、すぼめる舌の出し入れ、「パピプペポ・ラララ・タタタ・カカカ」などの発声練習』
● 食べやすい食事の工夫・・・
- ポイントは「ツルン、トロトロ、しっとり」!
パサパサした食感のものは、片栗粉や専用の増粘剤などでとろみをつけると良いでしょう。 - イスにきちんと座り、正しい姿勢で食べましょう。
- 少量ずつゆっくり、よく噛んで食べるようにしましょう。
- テレビ、ラジオなどを消し、食事に集中できる環境を作りましょう、

● 口の中を清潔に保とう
口の中の雑菌が少ないと、万一誤嚥しても肺炎になりにくくなります。
食後以外にも、食前の歯磨きもおすすめです。
- 嚥下障害の症状が見られる時は、早めに医療機関へ相談しましょう。
筍のいそ煮 約28kcal

筍はカロリーが低く、食物繊維が多いので、ダイエット中や便秘の方におすすめ。
生の筍が出回っている季節なので、できれば生の物をアク抜きして使ってください。
材料(2人分)
筍(下処理したもの ):1/2個
水:大さじ2
酒:大さじ1/2
しょうゆ:小さじ1/2 青のり:大さじ1/2
作り方
① 筍は縦半分に切り、さらに縦半分に切って、根元の方から7mm厚さに切る。穂先は食べやすい大きさに切る。
② 鍋に切った筍、水、酒、しょうゆを入れて一煮立ちさせる。
③ 最後に青のりを加えて火を止める。青のりに火を通しすぎると風味が飛び、色も悪くなってしまうので青のりを入れたらすぐ火を止める。
しらすと桜海老のかき揚げ 約140kcal

今が旬のしらすと桜海老。カルシウムを多く含んでいます。
カルシウムはクエン酸と一緒に取ると腸での吸収がよくなるので、レモンをしぼってどうぞ。
材料(2人分)
しらす:50g 桜海老:20g
小麦粉:大さじ2 冷水:30ml レモン:適宜
作り方
① ボールに小麦粉、冷水を入れて衣を作り、しらすと桜海老を加えてざっくり混ぜる。
② 生地を5cm程度の平らな円形にして中温の油で両面揚げる。
③ 油を切って皿に盛り、レモンを添えて提供する。
もっとレシピを知りたい方は→http://www.genkitokirei.com/recipe/list.html