2015年9月号 『秋は喘息にご注意を』
喘息とは
●薬物治療について
気管支喘息の治療は、主に気道の炎症を抑える日常的な予防と発作時の治療の二つです。
症状が落ち着いていると、つい薬を忘れてしまう方もいると思いますが、気管支喘息の治療の自己判断は病気の悪化につながる事があるので、必ず定期的に受診するようにしましょう。
①予防薬
吸入ステロイド薬(フルタイド、パルミコートなど)、抗アレルギー薬(オノン、キプレス、クラリチン、アレグラ、インタールなど)、長時間作用型気管支拡張薬(ホクナリン、セレベントなど)およびテオフィリン製剤(テオドール、ユニフィル、テオロング)を使用します。
また、近年では、ステロイドと気管支拡張薬の合剤であるアドエアの使用が増えています。
ステロイドを怖いと思う方もいらっしゃると思いますが、この吸入ステロイド薬は肺局所のみに作用し、他の臓器に作用しません。
もし肺から血中に入ったとしても、肝臓での1回目の循環で99%以上代謝されて無害化されますので、内服薬と比べても大変副作用が少なくなっています。
②発作時
短時間で作用するメプチンエア、サルタノールなどの吸入性気管支拡張薬を使用します。
吸入器を使い過ぎている場合や、使用しても症状が改善されない場合はすぐに受診するようにしましょう。