2015年9月号 『秋は喘息にご注意を』

秋は、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋と昔からよく言われ、涼しく快適に過ごせることからも、この季節を好む方は多いのではないでしょうか。しかし、秋は、特に喘息発作が起こりやすい季節でもあります。秋には、喘息の外来患者が約2倍に増加するなどと言われています。秋は急激に気温が下がったり台風が多いなど、気候の変化が激しいです。喘息の人は、慢性的な炎症のせいで気管支が敏感になっていますので、冷たく乾燥した空気を吸い込むとそれが刺激となり、発作を起こしてしまいます。また、気候の変化により風邪をひくことで、喘息を悪化させてしまいます。さらに、秋には夏に増えたダニの死骸が舞って、そのダニを吸入することによって喘息が悪化するともいわれています。

秋は、食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋と昔からよく言われ、涼しく快適に過ごせることからも、この季節を好む方は多いのではないでしょうか。

しかし、秋は、特に喘息発作が起こりやすい季節でもあります。

秋には、喘息の外来患者が約2倍に増加するなどと言われています。
秋は急激に気温が下がったり台風が多いなど、気候の変化が激しいです。
喘息の人は、慢性的な炎症のせいで気管支が敏感になっていますので、冷たく乾燥した空気を吸い込むとそれが刺激となり、発作を起こしてしまいます。
また、気候の変化により風邪をひくことで、喘息を悪化させてしまいます。
さらに、秋には夏に増えたダニの死骸が舞って、そのダニを吸入することによって喘息が悪化するともいわれています。

喘息とは

気管支喘息は空気の通り道である気道に、慢性の炎症がおこってしまい空気の流れが妨げられるという病気です。気管支喘息の症状としては、発作性の咳、喘鳴症状や息苦しいなどの呼吸困難などが主な症状で、発作が何度もくり返されるのが主な特徴です。近年では呼吸困難を伴わない「咳喘息」も増えてきています。気管支喘息の発作は、夜半から明け方に起こり、日中はほとんど起こらないのが特徴です。症状が起きていない時でも気管支の粘膜には炎症が起きていて、少しの刺激でも敏感に反応してしまい発作が起きることになります。

気管支喘息は空気の通り道である気道に、慢性の炎症がおこってしまい空気の流れが妨げられるという病気です。
気管支喘息の症状としては、発作性の咳、喘鳴症状や息苦しいなどの呼吸困難などが主な症状で、発作が何度もくり返されるのが主な特徴です。
近年では呼吸困難を伴わない「咳喘息」も増えてきています。
気管支喘息の発作は、夜半から明け方に起こり、日中はほとんど起こらないのが特徴です。
症状が起きていない時でも気管支の粘膜には炎症が起きていて、少しの刺激でも敏感に反応してしまい発作が起きることになります。

●薬物治療について

気管支喘息の治療は、主に気道の炎症を抑える日常的な予防と発作時の治療の二つです。
症状が落ち着いていると、つい薬を忘れてしまう方もいると思いますが、気管支喘息の治療の自己判断は病気の悪化につながる事があるので、必ず定期的に受診するようにしましょう。

①予防薬
吸入ステロイド薬(フルタイド、パルミコートなど)、抗アレルギー薬(オノン、キプレス、クラリチン、アレグラ、インタールなど)、長時間作用型気管支拡張薬(ホクナリン、セレベントなど)およびテオフィリン製剤(テオドール、ユニフィル、テオロング)を使用します。
また、近年では、ステロイドと気管支拡張薬の合剤であるアドエアの使用が増えています。
ステロイドを怖いと思う方もいらっしゃると思いますが、この吸入ステロイド薬は肺局所のみに作用し、他の臓器に作用しません。
もし肺から血中に入ったとしても、肝臓での1回目の循環で99%以上代謝されて無害化されますので、内服薬と比べても大変副作用が少なくなっています。

②発作時
短時間で作用するメプチンエア、サルタノールなどの吸入性気管支拡張薬を使用します。
吸入器を使い過ぎている場合や、使用しても症状が改善されない場合はすぐに受診するようにしましょう。

現在の日本では喘息死はかなり減ったものの、年間2000人ほどが死亡しています。しかし、吸入ステロイド薬が普及した現在、喘息発作で救急受診する方は極めてまれになりました。自己判断で吸入をとめるのではなく、きちんと吸入を続けることが大切です。

現在の日本では喘息死はかなり減ったものの、年間2000人ほどが死亡しています。
しかし、吸入ステロイド薬が普及した現在、喘息発作で救急受診する方は極めてまれになりました。自己判断で吸入をとめるのではなく、きちんと吸入を続けることが大切です。