2015年11月号 『冬はインフルエンザの季節です』

インフルエンザウイルスは寒さと乾燥に強く、暑さと湿気に弱いいので、冬は最も活発になる季節です。
インフルエンザウイルスは、A型、B型、C型の3タイプがありますが、大規模な流行を起こすのはA型とB型で、突然変異して大流行を起こす新型ウイルスも報告されています。
インフルエンザウイルスは、普通の風邪ウイルスと違い、空気中にただよって長時間生きることができるので、ウイルスがいる空気を吸い込むだけでも感染してしまいます。そのため、感染者がいれば、その周辺にいる人にも感染しやすくなります。
症状は
発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、倦怠感などの全身症状が急に現れるのが特徴で、多くの場合、激しい咳をともない、鼻水は後から続きます。症状は重く、感染から1~2日の潜伏期間をおいて、3日目頃から急激に悪化、発熱は40℃前後に及びます。
流行中に40℃近い発熱があれば、まずインフルエンザとみて間違いないでしょう。
風邪 | インフルエンザ | |
症状の現れ方 | のど・鼻 | 全身 |
進行 | ゆるやか | 急速 |
発熱 | ない、または37~38度 | 40度くらい |
鼻水 | 引き始めに | あとから続く |
咳 | 軽い | 強い |
頭・関節・筋肉痛 | 軽い | 強い |
寒気 | 軽い | 強い |
予防は

効果は限定されますが、帰宅後すぐの手洗いが大切です。もちろんうがいも欠かせません。
マスクは、ウイルスがマスクの織り目を通過してしまうので、予防には大きな効果は期待できませんが、かかった人が他の人にうつすことはある程度避けられます。また冷たく乾燥した空気から、のどや鼻の粘膜を守るのに役立ちます。
ワクチンの予防接種は

小中学生から大人までの年代なら、7~9割の確率でインフルエンザの発症が抑えられます。
高齢者の場合は重症化防止と集団感染の予防の意義が高いとされています。
治療は

インフルエンザの症状は、市販薬には手に負えないうえ、悪化すると肺炎になる恐れがあります。
一方、医師が処方する薬には、ウイルスに直接効くものがあり、早期に治療すれば症状は早くおさまり、重症化を防ぐことができます。ただし、それらの薬が効果を発揮するのは、症状があらわれてから2日以内です。
「インフルエンザにかかったかな!?」と思ったら、早めに医師の診察を受けましょう。