2017年8月号『飲む点滴・甘酒』
飲む点滴・甘酒
冬の飲み物のイメージがある甘酒ですが、「水分・塩分・糖分」がバランスよく含まれており、飲む点滴とも称されています。今回はそんな甘酒についてご紹介していきます。
<酒かすの甘酒と米麹の甘酒>

<甘酒の栄養素>
・ビタミンB2
ビタミンB2を摂取することにより、脂質の代謝を正常にコントロールする作用が働きます。
・ビタミンB6
ビタミンB6には、たんぱく質の分解・合成を助けます。
・アミノ酸
・オリゴ糖、食物繊維
これらはいずれも腸内細菌のバランスを最適化し、腸内環境を整える効果があります。

<甘酒の清酒酵母で睡眠の質をあげる>
清酒酵母には、深い眠りを作る脳内物質、アデノシンを活性化する効果があるそうです。
質の良い睡眠をとるメリット
1.脳や体の機能が一旦停止して、リフレッシュ効果がある
2.記憶の整理
3.成長ホルモンが分泌して体を修復
4.免疫力が上がる
寝る前1~2時間前にコップ1杯程度摂取するとよいです。
<血圧上昇を抑える>
米麹のペプチドが血圧上昇を抑える効果が期待できる。
<目のクマが薄くなる>
酒かすと米麹の甘酒を合わせたものを1ヶ月飲むことによって目の下のクマが改善したと結果がでているそうです。
目の下のクマができる主な原因は、血液の流れが悪くなっているからです。
血流が改善したことで目の下のクマがとれたのではないかと考えられています。

<善玉菌で免疫力アップ>
発酵食品である甘酒には、腸内環境を整えてくれる善玉菌が含まれています。
体の免疫細胞の約60%が腸に集中しています。
そのため、腸内環境を改善することで免疫力アップが期待できます。
また、甘酒に含まれるブドウ糖・オリゴ糖は善玉菌の栄養になります。

<肌荒れ予防>
腸内環境が悪いと、腸内の悪玉菌が増えている状態です。
悪玉菌が増えると、肌のシミやニキビの原因になる活性酸素が増加します。
甘酒を飲むことで活性酸素を減らせるということです。
<甘酒の飲み方>
・米麹の甘酒は、冷やして飲むことでより栄養価が得られる!
米麹の甘酒は熱を加えすぎると有効成分が壊れるため、常温、もしくは冷やして飲む方が良いとされています
・ 豆乳を合わせると抗酸化作用がアップ!
紫外線やストレスなどの影響により体内の活性酸素が過剰に発生することで、ニキビなどの肌トラブルを引き起こしやすくなります。そこで甘酒と相性の良い豆乳を合わせることで抗酸化作用が高まり、活性酸素が抑えられ、ニキビ発生の抑止力にもつながります。
甘酒と豆乳を1:1の割合で混ぜると良いとされていますが、好みで変えてもOKです。

豆乳バナナ
(1人分)
バナナ …1本
甘酒 …100g
豆乳 …100ml
エネルギー:204kcal