2018年11月号『肝機能障害の方の食事ポイント』
肝機能障害の方の食事ポイント
アルコールや高エネルギーの食事は肝臓に負担がかかります。
肝臓にやさしい食べ物や食べ方を身につけましょう。
●調理法を変えてエネルギーダウン●
調理法でエネルギー量はだいぶ変わります。調理法に変化をつけ、かんきつ類や香辛料を上手にきかせると、油や塩分の摂り過ぎも防ぐことができます。油は風味づけに効果的に使えます。
揚げる>炒める>煮る>蒸す>網焼き>茹でる
●食物繊維をたっぷりと●
野菜や海藻類、きのこなどに含まれる食物繊維は、糖質やコレステロールの吸収を穏やかにしてくれます。
*野菜をたくさん食べるコツ*
・加熱する
・スープや味噌汁を具だくさんにする
・すぐに食べられる、トマトやきゅうりを常備する
●炭水化物の摂り過ぎにも注意●
主食であるごはんやめん類は、食べ過ぎるとエネルギーとして使われずに中性脂肪へつくり変えられ、肝臓に蓄えられます。
食べ過ぎる方は茶碗を小さくして毎回盛る量をはかったり、麺類は野菜などの具を増やして麺の量を減らすようにしましょう。
<アルコール性肝障害の方は禁酒をして、3食きちんと食べる>
食事をきちんととらずにアルコールばかり飲んでいた方は、低栄養になっていることがあります。肝細胞の修復には、たんぱく質の摂取が不可欠です。
肉や魚、卵、大豆製品などのたんぱく質が多い食品がとれる食事を3食きちんと食べましょう。
<野菜の甘酢あん>
材料(2食分)
玉ねぎ:1/2個(80g)
にんじん:30g
ピーマン:40g
たけのこ(水煮):50g
干ししいたけ:2枚(5g)
油:小さじ2
<甘酢あん>
しいたけもどし汁:50mL
砂糖:大さじ1
ケチャップ:大さじ2
酢:大さじ3
醤油:小さじ1
酒:大さじ1
水溶き片栗粉:(片栗粉大さじ1/2+水大さじ1)
玉ねぎ・にんじん・ピーマン・たけのこ・水でもどした干ししいたけは一口大の乱切りにする。しいたけのもどし汁はあとで使うので置いておく。
にんじんはレンジ(600W)で1分程加熱しておく。
フライパンに油を熱し、玉ねぎ・にんじん・たけのこ・しいたけの順に加え炒める。玉ねぎが透き通ってきたら、ピーマンを加えさっと加熱し、取り出しておく。
甘酢あんの材料を混ぜあわせ、③のフライパンでとろみがつくまで火を通す。
③の野菜をもどし入れて、あんを全体にからめる。