★収縮期血圧と拡張期血圧
収縮期血圧とは、心臓が縮んで全身に血液を送り出すときに血管がかかる圧力のことを言います。一方、拡張期血圧は心臓が膨らんで全身から血液に戻る時に血管に圧力のことを言います。
★動脈硬化と血圧の関係
〇収縮時
心臓が収縮すると、血液が大動脈に押し出されます。健康な場合、大動脈とそれに連なる動脈は弾性に富んでいますので、通常は若干膨張します。これにより圧力の上昇は緩和されます。逆に、血管が動脈硬化などで硬くなると、上昇が緩和されず、相対的に圧力が高くなります。
〇拡張時
収縮した心臓は血液を吸い込むために拡張します。動脈の中へ送り出された血液は全身へ広がっていくので、動脈の中身が減っていくので、圧力が下がります。この時、健康で動脈の弾力性が十分保たれていれば、心臓から血液が送り出されたときに伸びた分、あるいはそれ以上に収縮しますので、圧力はある程度保たれます。動脈硬化などで血管の弾力性が失われると、このようなことは起きませんので、圧力はより下がることになります。