2019年4月号『起立性調節障害について』

起立性調節障害について

●起立性調節障害とは

自律神経の調節の乱れによって起こります。小中学生で多く見られ、春から初夏にかけて症状が現れやすく、遅刻や不登校の原因になると言われています。寝不足や怠け者などと誤解されがちで、周囲の理解が必要です。 通常、自律神経の活動は、早朝になると交感神経が活動し体を活性化させ、夜になると副交感神経が活動し体を休養させます。しかし、起立性調節障害では午前中に交感神経が活性化せず、5-6時間ほど後ろにずれ込むため、朝が起きられず夜が寝られない症状が起こります。また、通常、横になったり、座ったりした状態から立ち上がると、重力により血液は下半身に下がりますが、健康であれば、下がった血液は交感神経の働きですぐに心臓に戻ります。しかし、自律神経の調節が乱れている起立性調節障害の場合は、下半身に血液がたまってしまい、心臓へもどってくる血液が減少します。そのため、脳への血流も減少し、頭痛や立ち眩みなどの症状が現れます。

自律神経の調節の乱れによって起こります。小中学生で多く見られ、春から初夏にかけて症状が現れやすく、遅刻や不登校の原因になると言われています。寝不足や怠け者などと誤解されがちで、周囲の理解が必要です。
通常、自律神経の活動は、早朝になると交感神経が活動し体を活性化させ、夜になると副交感神経が活動し体を休養させます。しかし、起立性調節障害では午前中に交感神経が活性化せず、5-6時間ほど後ろにずれ込むため、朝が起きられず夜が寝られない症状が起こります。また、通常、横になったり、座ったりした状態から立ち上がると、重力により血液は下半身に下がりますが、健康であれば、下がった血液は交感神経の働きですぐに心臓に戻ります。しかし、自律神経の調節が乱れている起立性調節障害の場合は、下半身に血液がたまってしまい、心臓へもどってくる血液が減少します。そのため、脳への血流も減少し、頭痛や立ち眩みなどの症状が現れます。

●治療

治療薬には、動脈系の血管を収縮させて血圧を上げるミドドリン、間接的に交感神経機能を更新させて血圧を上げるジヒデルエルゴタミン、静脈系の血管を収縮させて血圧を上げるアメジニウムなどを使用することがあります。 このように薬物治療もありますが、まずは日常生活でできることから、無理せずゆっくりやりましょう。散歩程度の軽い運動をし、夜遅くなりがちな生活を改善して、早寝早起きの生活に移行しましょう。血液量を増やすために塩分はおおめにとり、下半身のむくみ防止のために着圧ソックスを着用することもおすすめです。それでも日常生活に困難をきたす場合は、お近くの医師や薬剤師に相談しましょう。

治療薬には、動脈系の血管を収縮させて血圧を上げるミドドリン、間接的に交感神経機能を更新させて血圧を上げるジヒデルエルゴタミン、静脈系の血管を収縮させて血圧を上げるアメジニウムなどを使用することがあります。
このように薬物治療もありますが、まずは日常生活でできることから、無理せずゆっくりやりましょう。散歩程度の軽い運動をし、夜遅くなりがちな生活を改善して、早寝早起きの生活に移行しましょう。血液量を増やすために塩分はおおめにとり、下半身のむくみ防止のために着圧ソックスを着用することもおすすめです。それでも日常生活に困難をきたす場合は、お近くの医師や薬剤師に相談しましょう。