2019年7月号『高血圧の新目標値について』
高血圧の新目標値
2019年4月、日本高血圧学会は、5年ぶりに改訂となる「高血圧治療ガイドライ2019」を発表しました。
★新しい基準値と目標値は??
基準値は従来通りで、診察室血圧が140/90mmHgです。しかし、目標値が厳格化されました。
●降圧目標値
・75歳未満の成人
診察室血圧140/90mmHg から130/80mmHg未満に下がりました!!
・糖尿病患者、慢性腎臓病患者(蛋白尿陽性)、抗血栓薬服用中の患者等
→従来通り 130/80mmHg
・75歳以上の高齢者
→150/90mmHgから140/90mmHg未満に下がりました!!
合併疾患によって降圧目標が130/80mmHg未満とされる場合、個別に判断して130/80mmHg未満への降圧を目指します。
日本の高血圧有病者数は4,300万人に上りますが、うち57%(2,450万人)しか治療を受けていないと言われています。さらに、治療を受けている患者の50%(1,200万人)は基準値に満たしていないとのことです。