2020年8月号　ニキビについて

ニキビについて

●ニキビの原因
ニキビができる原因は、皮脂分泌の増加、毛穴のつまり、アクネ菌の増殖などがあります。
思春期になると、性ホルモンによる皮脂腺の発達で、皮脂が多くなり、毛穴がつまると、毛穴の外に皮脂が出られずにたまってしまいます。毛穴の中はアクネ菌にとって発育に適した環境になるため、増殖し、それに対抗しようと、免疫が働くため、炎症を引き起こすのです。
最近では、新型コロナウィルスの影響で、日常的にマスクを着用するため、それによりニキビが増えてしまう方が多いようです。マスク内の蒸れや、蒸れによる菌の増殖、物理的な摩擦が原因のようです。

●ニキビの進行度

●薬での治療法
ニキビの治療は、一般のドラッグストアなどで購入出来るOTCの塗り薬を使って治療することもできますが、重症な例や、OTC薬を使用しても改善しない場合は、皮膚科の受診が勧められます。現在、保険が適応されるニキビ治療薬は以下の通りです。

★外用過酸化ベンゾイル製剤（塗り薬）
ニキビの原因菌が増殖するのを抑え、毛穴のつまりやコメドも改善します。初期のニキビから効果が期待できます。

★外用レチノイド（塗り薬）
毛穴のつまりやコメドに効果があります。こちらも初期のニキビから効果が期待できます。

★抗菌薬（塗り薬/飲み薬）
炎症を起こしてしまっているニキビに効果が期待できます。

★漢方薬（飲み薬）
目的に応じて、補助的に使用することがあります。

●薬以外の治療法
毎日のスキンケアでは、毎日、朝晩にしっかり泡立てた洗顔石鹸で優しく洗眼し、保湿をしましょう。保湿剤のほか、ワセリンなどを上から重ねて塗ると、より保湿効果が高まります。

ニキビでお悩みの際には、ぜひ皮膚科を受診し、相談してみてください。