2021年6月30日

2021年6月号　新型コロナワクチン日本でなぜ生産できないの？

日本で新型コロナワクチンができなかったもう一つの理由として、
新しい薬ができるまでの時間とお金が莫大にかかるということもあるかもしれません。
一般的に新しい薬ができるまでには

どのような薬を作ったらよいか･･･？
将来、薬となる可能性のある物質を探す
科学的に作り出す方法を見つける

どのような薬が必要なのか
病気の特徴の研究
どんな物質をもとに薬を作ればよいか
見通しを立てます

薬の効き目がどのくらいあるか･･･？
薬が体にどのような影響があるか
薬に毒性はないか

・動物試験
・臨床試験(治験)
　第１相試験＝健康な成人を対象に投与し安全性を中心に確認
　第２相試験＝少数の患者さんに対して効き目と副作用を調べ使い方を確認
　第３相試験＝多数の患者さんに対して実際の治療に近い形での効果と安全性を確認

患者さんが使用するのに最適な形は？
多くの患者さんに届けるための
大量生産の方法は？

承認申請＝有効性・安全性の確認
製造・販売
製造販売後の調査

このように、新しい薬が誕生するまでに、１０数年の年月と数百億円の費用が掛かります。
そして、実際に薬として広く使われるのは３００００種のうち１つだそうです！
１０数年後に必要な薬を想定するだけでも大変そうですね。