2022年9月号 目薬の正しい使い方
目薬(点眼薬)について、正しい使い方を知っていますか?
Q 目薬はさせばさすほど効く・・・・・・・・・・・・・・・・×
A 目薬1滴は0.05mL、目にとどまる目薬は0.03mLと言われています。
基本1滴させば十分な量の薬が含まれていますし、たくさんさしても流れてしまうばかりか、逆に思わぬ副作用を引き起こすこともあります!
Q 目薬をさした後はまばたきをしたほうがいい・・・・・・・・
A 瞬きをすると目薬は流れていってしまいます。1分くらい軽く目頭を押さえ、じっと目を閉じているのが効果的です
Q 2種類以上の目薬をさすときは、連続してさす・・・・・・・
A 上で述べたように、目にとどまる目薬は0.03mL 続けてさすと前にさした目薬は流れてしまいます
必ず5分以上浸透させてから次の目薬をさすようにしましょう。
点眼の順番は、どろどろしたものが後、より効果を期待したい目薬を後、等いろいろな
考えがありますが、5分以上の間隔を置けばあまりこだわらなくてもいいようです。
Q 目薬は冷蔵庫に保管しなければいけない・・・・・・・・・・
A ほとんどの目薬は室温(1℃~30℃)で保存しても問題ありません。目薬によっては「遮光」や「冷所保存」の指示があるものがあるので、目薬を受け取る際に薬剤師に確認をとること、また目薬と一緒にもらう専用の袋に指示が書いてあり、袋自体が遮光になっているものもあります。
でも私は冷蔵庫に保管します!細菌が増えにくいし、冷たいほうが気持ちいいですから!(冷やしてはいけない目薬もあるので注意!)
Q 目薬は使用期限まで安全に使える・・・・・・・・・・・・・
A もちろん未使用なら大丈夫ですが、封を切ってから約1か月で捨てたほうが安全です。
あまり時間がたつと、細菌が増殖してしまいます。 目薬を使うときに先端がまつ毛に
触れたりすると、薬の瓶に細菌が中に入ってしまう機会も増えますね。
Q 目薬は寝る前につけてはいけない・・・・・・・・・・・・・
A 寝ているときは涙の流れも少ないため、刺激のある成分が長くとどまってしまうことも
ありますが、現在その成分はほとんど使われていません。しかし、5~10分ほど置けば
安心、薬は浸透し、涙が余分なものを流してくれます。
目薬も「薬」の一つです。より安全に、効果的に使いましょう!!