「血圧」初歩の初歩①
朝晩めっきり冷え込むようになりました。気温が下がると気になるのが「血圧」
寒くなると、私たちのからだは体温を逃がさないように血管が収縮するので、血圧が上がりやすくなります。
ところで血圧っていったい何なのでしょう?
〇 循環のしくみ
体の中では血液が必要な物質や不要な物質を運び、全身を回って(循環して)います。
① 心臓が血液を押し出す
② 押し出された血液で心臓に近い血管がふくらむ
③ 弾力のある血管が元に戻ろうとして血液をさらに先に押し進める
④ 全身の組織に血液が届き、酸素や栄養分を渡す
⑤ 心臓から遠い血管が血液によってふくらむと、こちらも元に戻ろうとして血液を心臓に送り出す
つまり、心臓の動き①だけでなく、血管の弾力③によって血液は体のすみずみにまで運ばれ、
また心臓に戻ってくるのです。足の血管の弾力⑤や周りの筋肉によって、多量の血液は心臓
にまで持ち上げられるのです。ふくらはぎが第2の心臓と呼ばれるのもわかりますね。
〇 血圧とは
収縮期血圧(上の血圧)=心臓がギュッと収縮して血液を全身に送りだすときの圧力。
拡張期血圧(下の血圧)=血液が心臓に戻ってきて、心臓がふくらみ、次に送り出す血液を
ためている状態のときの血圧。
次回は「高血圧」についてお話します。